カンジダ
細菌性膣症
2018.03.22
ニュース
福岡県は、2017年の1年間に県内の医療機関から新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者の合計が速報値で、過去最多だった前年から15人減の77人だったと発表した。統計上は減少した形だが、1989年の集計開始以来2番目の多さで、県は「この10年間の増加傾向は変わっていない」としている。
77人の内訳は、HIV感染者53人、エイズ患者24人。男女別では男性74人、女性3人。年代別では30代が29人と最も多く、40代が20人、50歳以上が14人。感染した地域が国内とみられるのは72人だった。
HIVは感染するだけではほとんど症状が出ないため、感染の広がりがつかみにくい。感染後に免疫力が徐々に低下して体の抵抗力がなくなり、健康なら問題のないウイルスなどの感染症にかかるとエイズ患者と診断される。無症状の期間は数年から10年程度。
HIV感染は、病院で受診した際に判明するほか、保健所が匿名で応じる無料のHIV検査で分かるケースもある。ただ保健所での延べ受診者数は近年、年間5千~6千人台で、過去最多の7753人が受けた08年と比べ低迷している。
県は17年に一部の保健所でHIV検査を夜間・休日でも受けられるようにしたが、同年に検査を受けた人は前年比7・2%増の延べ5745人にとどまった。
県は「治療の進歩により、感染しても早期発見で治療を続ければ、発症を防げて感染前と変わらない生活を送れる。不安がある人は早めの検査を受けてほしい」と呼び掛けている。
=2018/03/21付 西日本新聞朝刊=
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