病気について
ABOUT DISEASE
赤痢アメーバ症
ENTAMOEBA HISTOLYTICA DISEASE
赤痢アメーバ症の主な症状
下痢、粘血便がみられます。痔と自己判断してしまうケースもあります。
排便時に下腹部に不快感やうずくような痛みがあります。
赤痢アメーバ症とはどんな病気?
同性愛者(男性)間で流行する
赤痢アメーバは、ヒトに病原性を持つ腸管寄生性原虫です。腸内に寄生し糞便中に排出されます。
世界人口の1%の約5,000万人が感染してるといわれており、その多くは発展途上国に集中します。
日本では、男性同性愛者間の性感染症(STD)として流行しています。
また赤痢アメーバ症感染とともに梅毒やHIVとの混合感染の症例が増加しています。
赤痢アメーバ症の症状について
感染してから症状が出るまでの期間 : 1週間~4週間程
無症状、粘血便から痔と自己判断してしまうことがあります。
下痢、粘血便などの症状が表れ、排便時に下腹部に不快感やうずく様な痛みがあります。
無症状のこともありますが病気は進行し、肝臓に大きな膿のかたまりを作っていることもあります。
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赤痢アメーバ症の感染について
感染率
ほかの寄生虫感染症に比べて日本でも多くの感染が発症。年間700~800人ほどの報告あり
感染の可能性が高い
性行為
- オーラルセックス
- アニリングスなどのオーラルセックス
感染のリスクが高い人
- オーラルセックス
- アニリングスなどのオーラルセックス
感染ルート
肛門と口唇が直接接触するようなアニリングスやアナルセックスなどの
肛門性交による感染が主です。汚染飲食物を経口摂取することで感染します。
原因菌・菌がいる箇所
腸内に寄生し糞便中に排出
感染部位
大腸粘膜(消化器官から侵入し大腸まで移動する)
予防
- コンドームを正しく使用する
- 口腔を使用する性行為を控える
赤痢アメーバ症の感染・症状が不安な方へ
この病気に関して気になる点や不安がある方は、クリニックでの受診をおすすめします。
予防会は検査・治療を専門としているクリニックです。
保険証不要で治療できるなど、十分な配慮をしておりますので、安心してご来院ください。
予防会のクリニックがない地域でも、信頼できる提携クリニックをご紹介できます。
赤痢アメーバ症の
予防・症状について
さらに知る
オーラルセックスで流行
日本では男性同性愛者間の性行為、特にオーラルセックスでの感染が多いです。
赤痢アメーバは、腸内に寄生し糞便中に排出されます。そのため肛門と口唇とが直接接触するような
アニリングスなどによる糞口感染で感染が拡大していきます。
痔と勘違い
赤痢アメーバは消化器官から侵入して大腸まで到達すると大腸粘膜に潰瘍性病変を形成し、アメーバ性大腸炎を引き起こします。症状は、下痢・粘血便・直腸のけいれん・排便時の下腹部疼痛などがでます。
もっとも多くみられる症状は、血液と粘液が混和したイチゴゼリーのような粘血便です。量が少ない場合にはトイレットペーパーに血液が少量付着する程度のため痔と自己判断する症例も少なくありません。また、腸管外にも病変を形成することもあり、その大部分は肝臓に膿が溜まる肝膿瘍でアメーバ性肝膿瘍といいます。