病気について
ABOUT DISEASE
HTLV-1
HTLV 1
HTLV-1の主な症状
発症するまではほとんど無症状です。初期症状として、赤い発疹、
リンパ節の腫れがでることもあります。感染し数十年かけて免疫力を低下させ、
健康体では感染しにくい菌やウイルスによるさまざまな病気を発症します。
HTLV-1とはどんな病気?
血液のがんの1種
HTLV-1は、ヒトT細胞白血病ウイルスというウイルスが原因で発症します。
血液中の白血球の一つであるTリンパ球に感染して細胞を悪性化(がん化)し、
成人T細胞白血病という血液のがんの一種を発症させるウイルスです。
世界にHTLV-1感染者が推定3,000万人いるといわれ、
日本にも推定108万人の感染者がいるといわれています。
HTLV-1の症状について
成人T細胞白血病を発症するまではほとんど無症状ですが、
赤い発疹ができる、リンパ節が腫れるという初期症状が出ることもあります。
HTLV-1は、白血球の細胞に感染し数十年かけて免疫力を低下させていきます。
それにより健康体では感染しないような菌やウイルスに感染し、さまざまな病気を発症します。
放置すると全身倦怠感・便秘・意識障害などをおこします。
また、免疫力低下により菌やウイルスが原因となる肺炎や髄膜炎、帯状疱疹などさまざまな病気を併発します。
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HTLV-1の感染について
感染率
夫婦間(男性から女性)の感染率は数年以内に20~25%が感染するといわれています。
感染の可能性が高い
性行為
- 出血をともなう可能性がある性行為
- 生理中のセックス
- アナルセックス
感染ルート
夫婦間でのセックスによる感染率は、数年で20~25%程。
男性から女性に感染すると言われています。
HTLV-1感染者(母親)の子供のうち、約20%に感染が認められます。主に母乳感染です。輸血や臓器移植による感染もありますが、輸血用血液のスクリーニングが導入されて以来、輸血感染は消滅しています。
原因菌・菌がいる箇所
母乳・血液細胞・精液
HTLV-1の感染・症状が不安な方へ
この病気に関して気になる点や不安がある方は、クリニックでの受診をおすすめします。
予防会は検査・治療を専門としているクリニックです。
保険証不要で治療できるなど、十分な配慮をしておりますので、安心してご来院ください。
予防会のクリニックがない地域でも、信頼できる提携クリニックをご紹介できます。
HTLV-1の
予防・症状について
さらに知る
白血病の原因
HTLV-1は成人T細胞白血病の原因となるウイルスです。
成人T細胞白血病とは、白血球の中のT細胞にHTLV-1が感染し、悪性化する事で発症する血液のがんの一種です。
発病するまでほとんど症状はありません。ただ成人T細胞白血病を発症すると免疫不全に陥り、健康体であれば排除してしまう菌やウイルスに感染し、さまざまな病気を発症してしまいます。
1度発病してしまうと治療は難しく、未治療のまま放置すると半年から2年ほどで死に至ることがあります。
潜伏期間が長い
HTLV-1感染者の5~10%が長い潜伏期間(40年以上)を経て、成人T細胞白血病を発病します。
そのため40歳以下で発病することはほとんどありません。またHTLV-1に感染したからといって必ず成人T細胞白血病を発症するわけではありません。
HTLV-1は感染しても、多くの場合健康保菌者(キャリアー)になるだけで発病することはありません。
感染力は極めて弱い
感染力は極めて弱く、HTLV-1感染した血液細胞が生きたままの状態で大量に体内に入らなければ感染しません。
そのため日常生活で感染することはなく、感染経路は、主に母乳(授乳)による母から新生児への感染や、性行為での感染、輸血での感染の3つに限られます。
ただHTLV-1に感染するとウイルスを体内から排除することはできません。