カンジダ
細菌性膣症
2017.12.25
ニュース
2017/12/25
三和護=編集委員
日経メディカル 2011年から増加の一途をたどる梅毒は、2017年12月17日時点で5534人となり、感染症法による感染症発生動向調査が始まった1999年以降で過去最多を記録した。5000人を超えるほどの大流行は、1970年初頭以来初めて。2010年の報告数は621人で、わずか7年間で9倍に増えてしまった。2014年1月から47カ月連続で前年同月実績を上回っており、梅毒の流行はまさに異常事態といえる段階に入っている。
止まらない梅毒流行に危機感を抱いた厚生労働省も、対策に乗り出している。昨年からは美少女戦士セーラームーンとコラボレーションし、「検査しないとおしおきよ!!」とのキャッチコピーを掲げたポスターやリーフレットを作成するなど、啓発活動に躍起だ。また、年内にも公開される「性感染症に関する特定感染症予防指針」の改正案には、梅毒を強く意識した内容が盛り込まれる。国立感染研究所も、ウェブサイト上に特設コーナーを設置し、日本の梅毒症例の動向について発信し続けている。
その感染研のデータを振り返ると、異性間の性行為による感染拡大が、梅毒の流行に拍車を掛けている可能性が見えてくる。感染経路別に見た場合、男性では2012年以降、異性間の性行為による感染と同性間の性行為による感染がいずれも増加しているが、特に2014年からは異性間の性行為による感染が急増している。一方で女性は、2013年から異性間の性行為による感染が急増しており、異性間の性行為による感染が急増していることを裏付ける。
感染研は、「先天梅毒児の臨床像および母親の背景情報」と題する暫定報告を発表している。それによると、2013年から20歳代を中心とした女性の梅毒報告数が増加しており、これに伴って先天梅毒の報告例も相次いでいる。2013年に4例だったが、2014年には10例、2015年に13例、2016年にも14例と増加傾向にある。
性感染症に詳しい、そねざき古林診療所(大阪市北区)の古林敬一氏は、梅毒の総数が増えると、非典型例も増えてくることが予想されると指摘。「見逃しを防ぐため、どの診療科においても初診や入院時に梅毒抗体検査をできるだけルーチン的に実施することが肝要と思われる」と話している。
また、2016年に報告された先天梅毒が14例と近年にない多さだったことから、「妊娠中後期の母体感染による先天梅毒を予防するための方策を、検討する時期に来ているのではないか」とも、同氏は指摘している。
男性の同性間から異性間感染への拡大、若い女性の異性間感染の急増、そして先天梅毒児の増加傾向と、日本の梅毒は2017年から危機的状況に突入したといっても過言ではなさそうだ。
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