「自分はまだ若いし何も症状が無いから、健康診断なんて受ける必要ない」なんて、思っていませんか?
日本の場合、健康保険に入っていると、会社や保健所から健康診断や予防接種を勧めてくるので、なんとなく言われるがまま受診して、結果が返ってきて、「大丈夫だったー!」・・・なんて、自分の健康のためなのにどこか他人事になっていませんか?
そうなんです、そこが日本の健診制度の良いところでもあり悪いところでもあるのです!
会社勤めの方や学校に行っている方は、1年に1回健康診断をしなければならないと法律で決められています。良い点は、「健康診断を受けてください」と自動的にお知らせが来るところ。悪い点は、このように過保護な制度なので、自分の健康を自分で管理する意識が育たないところです。海外では、健康診断を受けなさいと言ってくれる人は誰もいないので、健康管理は自分で積極的に行うのが常識です。
・健康診断の歴史
かつて、死因の第一位が結核だった頃、健康診断は実施されるようになりました。結核などの感染症で死亡する人を減らす目的でした。いまや、死因の主な原因は癌や心臓病、脳卒中などの生活習慣病になり、いわゆる「メタボ健診」と言われる特定健康診査が40歳以上の方を対象に実施されるようになりました。時代の変遷とともに健康診断の検査内容も変わってきました。
・健康診断の目的
その時の健康状態を調べることで、病気を予防する健康生活への改善を図り、できるだけ健康で長生きしてもらうことが目的です。
健康診断が労働安全衛生法により義務化された1972年の日本人の平均寿命は男性70.50歳、女性75.94歳でしたが、2018年では男性81.25歳、女性87.32歳と、10歳以上も長生きするようになりました。
・健康診断の結果で異常が出たら?
健康診断の結果が最終審判ではありません。「異常がありそうなので精密検査を受けてください」と大まかに伝えているだけです。しかし、実際には、せっかく健康診断を受けたのに精密検査を受けないで中途半端に終わってしまう方が結構多いのです。意に反して再検査や精密検査の結果が出たとしても、不安感だけで終わらせるのではなく、自分の身体を良く知るチャンスと思って、必ず二次的な検査を早く受けるようにしましょう。
結果の意味が良くわからなかったり、詳しい検査をどこで受けたらよいかわからなければ、健診を受けた病院に聞いてみましょう。
また、一昨年→去年→今年というように、検査結果の経時的な変化があれば、異常を見つけやすくなります。健康診断は毎年定期的に受けることも大切です。
・会社勤めをしていない方の健康診断は?
先ほど、会社勤めの方と学生の方の健康診断は1年に1回受ける機会に恵まれると述べました。しかし、そうでない状態でも国民健康保険に加入していれば、区や市の自治体から受診票や健診の受けられる医療機関の案内が住所地に送られてきますので、案内にしたがえば受けることができます。
・予防会で行う健康診断
しかし、健康診断のためにわざわざその病院に行くのも面倒くさい、いつも通っている病院でしてくれないかな?と思っている方もいらっしゃると考え、予防会でもいつもの検査と一緒に健康診断の検査も受けられるようにしました。健康保険証は不要です。
自分の気になる検査項目だけでも良いですし、複数の検査項目を受けることも可能です。
★身体はすべての資本です。将来の健康のために、自分の身体のことは、自分で一番良く知っておきましょう!
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