カンジダ
細菌性膣症
2023.07.18
カンジダ
細菌性膣症
欧米ではこの辺りのケアが充実しており、ガイドライン(UpToDate)でも、予防が行われていたりしますが、国内ではあまり中心に扱われていません。
細菌性膣症の発症は性行為と関係しており、特に性風俗従事者で慢性的に悩まされる疾患となります。
このデリケートゾーンの不調について、エビデンスに基づく予防も含めた専門外来を新宿サテライトクリニック(月曜・水曜・木曜・金曜)で行っています。
※予約のお電話はご不要です
※9階の新宿クリニックでは行っておりません
※火・土曜日は行っておりません
*この記事は、世界で最も信頼性のあるメタアナリシス(様々な研究・文献を統合して判断すること)エビデンスの1つであるUpToDate(https://www.uptodate.com)をエビデンスとして記載しております。
意外とマネジメントが難しいのがデリケートゾーンの不調です。私も最初は効果的でないマネジメントをしていました。
しかし、経験と正確なエビデンス(UpToDate)の知見、実際に菌を扱った研究による知見を得ることで、正しくマネジメントできるようになりました。
以下に、実際にあった症例とその歩みを示します。
外来始めの頃、よくおこなってしまった症例です。外来を始めた当初は、検査結果を重視していました。
また、国内のガイドラインなどではこの辺りの詳しいことが書いてありません。
そこで、このような症例をよく経験し、改めて、世界最高のエビデンスとされている医療専門オンラインリソースであるUpToDateを精読し、以下のことを理解しました。
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また、実際にカンジダ・細菌性膣症原因菌(G. vaginalis)を用いた研究を行った際、G. vaginalisと比べてカンジダの組織炎症性の強さを目にし、痒みなど強い症状を引き起こすのはカンジダであることを実感しました。
これらのエビデンスを理解し、実際にそれに従って、診断・治療経験を積み重ねることで、正しくマネジメントできるようになりました。
従って、上に示した症例は以下が正しいマネジメントとなります。
欧米では、カンジダ膣炎・細菌性膣症の再発予防が広く行われています。
世界で一番正しいとされているエビデンスの1つであるUpToDateにも、カンジダ膣炎・細菌性膣症の再発予防について、下記のように記載されています(11, 12)。
しかし、国内のガイドラインでは記載がなく(13)、再発予防も行われておらず、再発予防を実施しようとすると保険外治療となります。
その点で、予防会は保険外診療機関なので、再発予防治療を行うことに適しています。
また、予防会は、性風俗従事者の方々によくご受診いただいています。
例えば細菌性膣症は性行為のパートナー数がリスクとなっており(14)、性風俗従事者の職業病に近いです。
そこで、新宿サテライトクリニック月曜、水曜~金曜に、デリケートゾーン不調専門外来として、世界最高のエビデンスに準じて、カンジダ膣炎・細菌性膣症の「予防」も行っています。
デリケートゾーンの不調の原因はカンジダ膣炎・細菌性膣症が90%を占めます(1)。
しかし、それらの予防を含めた診断・治療に長けている機関は国内ではありません。
研究を行っている機関が非常に少ないこと、国内では予防医療が不十分であること等が原因です。
そこで、不調リスクの高い性風俗従事者にご受診いただく機会の多い予防会として、新宿サテライトクリニック月曜・水曜~金曜(院長勤務日)に、専門外来を設置しています。
また、新宿サテライトクリニック院長はカンジダ膣炎・細菌性膣症の研究も進めています。
カンジダ膣炎・細菌性膣症に対して現在の薬では根治は出来ず、改善させることや再発抑制しかできません。
既に淋菌や犬猫膿皮症などの治療・予防として研究開発に取り組んでいるファージを用いて、根治薬もしくは根治とはいかないまでももっと再発を抑制できる治療法の導入を目指しています。
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世界標準のエビデンスであるUpToDateでは、EDTAという化合物を用いた細菌性膣症治療の治験が取り上げられており(15)、これも国内で進められるように検討しています。
また、既にカンジダ・細菌性膣症の再発予防治療を施行した患者様は多数いて、それらを論文にまとめ、国内でも欧米のように様々な医療機関でも行っていただけるような普及活動も目指していきます。
単なる診断・治療・予防だけでなく、研究も含めて進めていきます。
悩まれている方はお気軽にご相談ください。
デリケートゾーンの適切なマネジメントは意外と難しい
・性風俗従事者はデリケートゾーン不調になるリスクが高い
・カンジダ膣炎・細菌性膣症再発予防は国内では普及していない(保険適用外)
→予防・研究含めて予防会新宿サテライトクリニックでデリケートゾーン不調の専門外来として行っている
記事の執筆
北岡 一樹(きたおか かずき)
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